荘子の話

たぶん、荘子のお話。


「あの木を見てご覧。あれはなぜあんなに大きくなれたかわかるかな?」
 応える者はありません。老子は続けます。
「あの木は切っても臭い樹液のせいで木材にはならない。薪にもできない。実を取ろうにもまずくて喰えない。全くの役立たずの木なのだ。しかし、おかげで誰にも相手にされず、切り倒されずに見ての通り大きく成長し、その梢の下で何百人もの人が涼をとり、雨露をしのぐことができる。」   


なんか高校生のとき読んでこんな価値観もあるのかなぁと思ったのを思いだした。荘子の本当の考え方とは、違うかもしれないけれど、ある価値の感覚で役に立たないかもしれないけれど、見方を少しだけ変えればその存在が意味を持つこともある。劣等感の強かった高校生のとき、こんなのを読んで少しだけ楽になったきがする..。