一般ユーザ(管理者権限なし)でのライブラリの導入のTips  [rpmとか]

  • コマンド、ライブラリインストール編

(1)基本原則 自動インストールは使えない.

yum install xxx 

とかは使えない。


(2)ソースからコンパイルするときは,

./configure --prefix=/home/username/usr

とかするとインストールディレクトリを指定できる.
ソースは,wgetとかで.tar.gzファイルをもってくる.



(3)自分のところやライブラリのコマンドが使えるようにするためにはいくつかの環境変数
設定する必要がある.~/.bashrc とかに書く.

export PATH=/usr/bin:$PATH
export LIBRARY_PATH=/usr/lib:/usr/lib64:$LIBARY_PATH
export C_INCLUDE_PATH=/usr/include:$C_INCLUDE_PATH

libとかbinとかlib64とかはソースを見て作る.
ちなみに,LIBRARY_PATHはgccの-Lオプションの変わり.C_INCLUDE_PATHは-Iオプション.


CPATH
C_INCLUDE_PATH
CPLUS_INCLUDE_PATH
OBJC_INCLUDE_PATH

とかも必要になることも…
http://d.hatena.ne.jp/cou929_la/20091001/1254355692
http://gcc.gnu.org/onlinedocs/gcc-4.4.1/gcc/Environment-Variables.html#Environment-Variables




  • ソースがrpm ファイルしかない!場合は?

(1)どのファイルを選んで来ればいい?

ファイル名の意味:

命名規則
(パッケージ名)-(バージョン)-(リリース番号).(アーキテクチャ).rpm

アーキテクチャの例:

i386 i386およびその互換CPU。
i486 i486およびその互換CPU。
src ソース。

http://kazmax.zpp.jp/linux/linux.html

自分のPCのアーキテクチャは?

uname -a

とかででてくる.

cat /etc/redhat-release

とか
http://kazmax.zpp.jp/linux/linux1.html


(2)rpmのインストールは基本一般ユーザーでは使えない(管理権限がないと使えない).
そのため,(A)rpmパッケージからソースをとりだしコンパイルするか、(B)バイナリをとりだし
なんとかするしかない.

(3-A)rpmからソースをとりだす.
設定

mkdir -p ~/rpm/{BUILD,RPMS,SOURCES,SPECS,SRPMS}

と ~/.rpmmacros

%_topdir                /home/ユーザー名/rpm
%_builddir              %{_topdir}/BUILD
%_rpmdir                %{_topdir}/RPMS
%_sourcedir             %{_topdir}/SOURCES
%_specdir               %{_topdir}/SPECS
%_srcrpmdir             %{_topdir}/SRPMS

を作成
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/952rpmbuild.html

その後

rpm -ivh xxxx-src.rpm 

とすると,~/rpm/SOURCES にソースファイルが展開される.
これをコンパイルし,インストールする.

(3-B)バイナリをとりだす.

rpm2cpio.pl rpmfile | cpio -ivd

rpmファイルを展開できる.自分のアーキテクチャにあうバイナリをもってきて
展開,ファイルの場所をPATHが通っているところに移動させる.